算術師の、何だかそんなもの。 -4ページ目

風邪引きました。

算術師です。

昨日は飲み会の予定だったのですが、朝起きてみれば熱に悪寒に頭痛に…風邪引いてしまっいたようです。結局飲み会の約束はキャンセルして1日中寝ていました。

何か今も体の節々が痛いので、今日も安静にしときたいと思います。
…訂正を。何か黄緑色の痰が出ました。ボロボロだなぁ、この体。

全然関係ないですが、このBlogを知っている数少ない友人曰く過去の遺品 とか言って小説出してたけど、其処まで本気で対応しなくても良かったんじゃないの?」との事ですが…まぁ、確かに一理あるかと思います。

何だか恥晒したなぁ…とは今でも思ってますし、社交辞令(多分)に全力で対応しなくても良かったんじゃないのか? とかも思いますが、元とは言え文章書きだったのでああ言われると期待に答えたくなるのが性なのです。と、この場を借りて弁解しておきます。

今のところ、公開してしまった物を削除する気はありません。削除しても次回作は未定ですけど。

 

 


 


さて、今日は病み上がりと言うこともあり無理できない状態なので、早々に寝てしまおうかと思います。
それでは皆様、お休みなさいませ。

 


 


追伸
何か気付けばBlogランキングが凄いことになってきました。
更新滞りがちなこのBlogに足を運んでいただいている皆様に、感謝と謝罪を。

追伸その2
個人的に皆様がどのコンテンツを目的に見に来ているのか非常に気になります。
更に言えば、反応が希薄で運営方針どうした物かと思案中です。
コメント欄にてアンケートを取ってみたいと思います。

あなたが見ているコンテンツ・今後期待しているコンテンツは何ですか?
1.真面目な考察(本人はそのつもり)系文章
2.病気ネタの多い日常系文章
3.結局やっちゃった創作系文章
4.そんな事より更新頻度上げろ
5.その他(具体的な内容をどうぞ)

以上、こんな感じで選択肢の数字をコメント欄にお願いします。それ以外のコメントもお待ちしております。

うーん……。

算術師です。

昨日の日記 に散々書き散らしたお蔭で、かなり平静を取り戻した模様です。

今日も引き続き体調が不十分(通常比60%位の元気)なので、ちょっと無理せず寝ておこうかと思います。

明日は再履修の申請、明後日は知り合いと飲み会なのでちょっと今のうちに英気を蓄えたいと思います。

では、皆様失礼いたします。

昨日の日記についてと、酷く痛い日記

算術師です。


昨日の日記 は何だか鬱々とした物になってしまいました。
正直、エイプリルフールですから。どうでした?結構リアリティあったでしょう?とか言いたい物です。
まぁ、現状あんな感じで毎日何とか生きてます。


見苦しい物をお見せしましたが、多分次回の記事からは平常状態に戻るかと。




さて、昨日の日記 も含めて、何でこう自虐をネタにしようとするかなぁ、自分等と思う訳ですが今回は個人的にこれについて思ったことを。


痛い日記はこれまでにしたいと思います。今日で終いです。とは言え、今日は最大級に痛い日記になりそうですが。


昔から「何でお前は誰も聞きたがら無いような失敗談とか痛い話を延々語るんだ?」との指摘はあります。
恐らく、それは事実でしょう。


それだけ判ってて何故? と言われそうですが、要は同情されたいのだろうと。
正直、普段から結構体調悪いです。
ですが、他の人から見るとだらだら怠けてる風にしか見えないようで、ついでに言えば状況説明したらしたで「じゃあ、家帰って寝てれば?」と皆様仰います。寝て回復するなら私もそうしてるんですけどね…寝て起きて毎日いつもと変わらない体の重さじゃやってられません。


で、結局変わらず適当にやっている訳ですが…正直、皆様体調に関しては労わると言うより「早く解決しろ」って感じで解決策の提示ばかりです。基本的にこんな体調ですので、デフォルトで鬱状態な私としては急かされるのは非常に苦痛です。
鬱の人に「頑張れ」は禁句と言いますけど、正にそんな感じですね。


解決策は知っている
多分実行可能だろう
それが正論だとも判っている
しかし、体が重い。実行できないのです。そして、「しんどいからやめとこう」なんて言ってる自分が凄く嫌です。
数年後には社会人やらないといけない訳ですが、会社ではそんな言い訳通用しないでしょう。


「世の中もっと大変な病気の人たちも居るんだから、そんな下らないことでうじうじ言ってるんじゃねぇ」とか言われそうです。いや、寧ろ過去に散々言われました。私は単に仮病使いなのでは無いか、とも。「仮病は認めん」と親に殴られたこともあります。
正直、病気の人が羨ましい。「○○という病気で…」と言っていられる。免罪符が欲しいのです。
そりゃ、私より健康を害していらっしゃるのでしょうし本気で「死ぬ可能性」と闘っている人も大勢いるわけで、非常に不謹慎なのはわかっています。だから失礼なのは判っていますが、でもそう思うのです。


非常に鬱です。


私の文章(寧ろ文章の内容)が具体論から遊離した離現実的な傾向にあるのも、恐らくこの状況が原因でしょう。
「○○は共同幻想なのではないか? ○○は実は虚構なのではないか?」と繰り返してきた気がします。
それは、そっくりそのまま私が現実を「リアル」に見ることが出来ていない証左でもあります。苦痛を認識しない為に、他の一切の知覚も含めて「意識とは別のところの体が痛いのだ」と言い聞かせている有様です。正直、そうでもしなければ私にとって今の状況は相当に苦痛です。そんな小賢しい小技を使ったところで、体の機能はどうにもならず意識は濁りますし体は重いのです。
こんな苦痛満載で救いの無い現実何ざ見たくない。


ははは。我ながら何て矮小なイキモノなのでしょう?


高校生になって症状が本格的に悪化し始めて(漸進的に悪化していったので正確に「この時期から悪化した」と言えないのをお許しください。)以来、6年耐えてきましたけどそろそろ限界かもしれません。
痛みの無い世界なんて、体験した記憶すら遠い昔です。
医者には行きました。口をそろえて「異常はありません」と言われました。
ははははははは。もう笑うしかないですわ…。ははは。


私がこんな感じで痛い語りをするのも、まだ救いに縋ってるからなんでしょう…浅ましいことです。
縋る先探す暇あったら自分で自分を救えよ と、そうは思います。ははは。何て駄目な人間なのでしょう。


以上、4月入って早くも5月病気味な輩の愚痴でした。

もう4月+愚痴

算術師です。




何かアメーバブログの操作系が思いっきりリニューアルされてて正直使い勝手が掴めません。CSS対応とか、タグで直接編集できるようになったとか、見るべきところは沢山なのですが、正直却って不便なところも山積み状態です。



まぁ、追々慣れることにします。



さて、もう4月です。巷ではSNMRさんのBlogめちゃモテ系女子大生ゅぃのセレブめざしちゃぅ♪♪日記 に生まれ変わったとか、サークルの先輩のメッセのタイトルが「6月12日に結婚します。学生結婚することになるとはね…」とか、R-30さんのBlogR-30::青少年立ち入り禁止!工口グ激評! になってたりと、皆様春爛漫状態…と言うか騙す気満々です。




余りにお見事なので、リンクのタイトルを修正しておきます。




私は…正直胃は壊すわ、耳は治らないわ、花粉症は沈静化しないわ、妙に体重いわ、頭痛治らないわ、コンタクトが花粉で駄目になるわ、変な耳鳴りはするわで、正直春を満喫している余裕がありません。今も座ってPC向かうので結構一杯一杯です。




殆どの症状は体力不足が根底にあるので、運動なり何なりをするべきなのでしょうが…この体調では体動かすのは非常に苦しいです。春休み中に運動していかないと…もう残り少ないですけど。
…春先だというのに鬱この上ないです。




まぁ、耳に関しては実は耳鳴りではなく単純に可聴域が広いようですが、非常に面倒です。テレビ見てて頭痛くなったり(番組の内容問わず)CCCDのコピーガード部分のノイズで気分悪くなったり部屋を静かにすると高音満載状態で眠れなくなったりとか、受動的にダメージ結構食らいます。



これでも病院行くと「異常なし」と言われるのですから(耳と花粉の症状は除く)正直医者を呪いたくなるものです。お前、本気でそれ言ってる? と。
あぁ、いい加減健康が欲しいです。
高校生だった頃から足掛け6年はもうこんな体調なので、かなり切実に。




2005 4 1 20:10 の加筆修正

SNMRさんのBlogが正常化したので、リンクのお遊びを終了。



2005 4 1 19:58 の加筆修正

文意が不正確に伝わる可能性が高いので第4パラグラフ(さて、もう4月…から開始)の最終文の「春爛漫状態」を「春爛漫状態…と言うか騙す気満々です」に修正。

過去の遺品

算術師です。

自分を晒し者にするようで非常に躊躇いを禁じえません。

18の時に書いた小説の一部を公開しておきます。
まぁ、内容としては現代社会ベースのファンタジー世界観(現代社会に異種族とか色々並存して暮らしてるもの)でした。

内容的には世界観紹介の為に用意した小話で、「異世界のコンビニって、多分こんな感じです」といった所ですか。

単独で読めるように物語の脈絡から外すよう改変してあります。

文章的にはこんな感じの取り組みをしていました。

・1人称語りの徹底(3人称的な説明語句を可能な限り排除)
・句点は1文1個まで
・会話の自然さ(都合の良い台詞回しの排除)
・登場人物の会話の書き分け(不自然な喋り癖の排除)
・語句の書き分けの徹底

他にも色々考えながらやった気がしますが、大体こんな感じでした。
…徹底できてるか結構怪しいですが。

さて、前書きはこの辺にして本文入ります。




「ああああっ! 解ける訳ねえだろ、こんなもん!」
 俺はこっそり絶叫していた。目の前には化学の問題が三問。因みに最後の1問が白紙。後ろには白衣の化学教師。毎週火曜日放課後恒例の『出来た者から帰って良し』形式の補習は、始まりから30分が過ぎて残り人数も少なくなって来た。現在7人。この講座に集まってる人数の大体八割はもういない。
「そんな叫ぶなって。見苦しいぞ。」
 隣の席で同じく問題相手に苦戦中の悪友・飯田 武彦が偉そうに言う。ったく、オマエが言うな。先刻まで延々絶叫しまくってたのはオマエだろうが。
「…何見てんだ?」
 気付けば飯田の野郎が俺の解答を覗こうとしている。すかさず牽制入れて追い払う。油断も隙もあったもんじゃない。
「イイじゃないか。減る訳でもないし。な、あと1問なんだよ。」
「駄目だ。俺が損するだけだろうが。」
 …相変わらずしつこい奴だ。まあ、コイツがしつこいのは今日に始まった訳じゃないんだけど。コレ以上相手してると時間切れになりかねない。時間切れしたら特別補習+化学実験室の掃除の豪華二本立てセットが待っている。
 噂によると、犠牲者は後日三日は寝込むとか夢の中に元素記号が出てきてそれにうなされる羽目になるとか…とにかくそれはそれは恐ろしい代物だ。
 でもって恐怖の特別メニュー回避のために残された時間はあと十分。どう考えても飯田に構っている暇は無い。問題に集中しないと…。
 ……。………。
 駄目だ。全っ然分んねー。何だよ、コレ。
 最終問は化学変化の途中式を埋めろ、って問題なんだけど…どうやったらこの原料からそんな物が出来るんだ、と思わず言いたくなるような代物だ。
「なあ、祐二。」
「うるさい!」
 ったく、邪魔しやがって。俺を道連れにする気か。
「少しぐらい聴けよ。」
 コイツ、どうせ放っといたらいつまでもしつこいんだろうな。…仕方無い。聴いてやるか。
「で、何だ?」
「祐二、オマエ何問目が出来てないんだ?」
 この期に及んでそれか。まだ覗きたいってのか?
「三問目。最後の奴。」
 ココで話を切ると余計に長そうなので、しぶしぶ答える。
「そうか。オレは最初の方のが出来てない。」
「で?」
 相変わらず物言いが回りくどい奴だ。で、結局何が言いたいんだ? 意味も無く俺の邪魔をする気なら、どうなるか分ってるだろうな? そんなニュアンスを込めて睨む。
「交換しないか? 出来てない所を埋め合えば何とか時間に間に合うだろ。」
 …その手があったか。流石だ、親友。
「解った。じゃ飯田、お前から見せてくれ。」
「交渉成立、って事だな。手早く写してくれよ。」
 そう言って回答を寄越してくる。奴の言った通り、一問目だけが白紙で後は完全に埋まっている。
写した事がばれない様に気を使いながら、しかもなるべく急いで写す。幸い監視は厳しくないし、教え合いなんかやってる奴等もいるから写してるのがばれない様にってのは気にしなくて済んだ。
 …二分後。
「終ったぞ。ほれ。」
 何とか写し終った俺は、飯田にプリントを渡す。飯田は、渡されると直ぐに俺のプリントを見ながら俺と同じく解答をでっち上げる。しばらくするとプリントを返してきた。終ったらしい。
「さてと、こっちも終ったしとっとと帰らないか?」
「そうだな。」
 と言う訳で筆箱その他を鞄の中に仕舞って帰り支度を済ませて教室を出る。
「遅かったな。一応訊いとくけど、忘れ物は無いよな?」
 教室出てすぐの所で待っていた飯田はそんな事を言う。お前じゃあるまいし、そんな物有る訳…
「あ。」
 …そう言えば、ロッカーの中に忘れてたな。面倒な物を。
「何だ。結局、忘れ物してんじゃないか。取って来いよ。俺も部室に取りに行くものあるし、それが済んだら正門前集合、それでいいか?」
 有無も言わさず飯田は勝手に決定している。ま、別に良いんだが。因みにコイツが言う『部室』ってのは新聞部の事だ。コレでも一応副部長らしい。
「ああ。じゃ、そう言う事で。」
 特に不満が有る訳でもないので了承して、ロッカーへと歩き出す。しっかし、あれだけ存在感の有る物を忘れるとは…俺も呆けたな。ま、今日持って帰れば三日は使わねーから家に置いとけばいいだろ。流石にあんなヤバイ物をロッカーに置いとくと何が起こるか解ったもんじゃない。
 それは別として、急がないとな。飯田は待たせると煩いし、バイクも取りに行かなきゃならないからな。
 そう言う訳で俺は歩くペースを上げた。

 …五分後、正門前。
 急ぎ過ぎたか…。飯田はまだ来ていない。正門から見て、部室棟は補習のあった共通科目棟よりも更に奥まった場所だから仕方無いと言えばそれまでと言えばそうなんだが。
 いい加減立ってるのも面倒になってきたので、壁際に停めておいた自転車に寄り掛る。でもって更に待つ。特にする事も無いから仕方なしに下校して行く奴等をボーッと眺めてみたりする。
 はー。ったくいつまで待たせる気だ? 時間掛け過ぎだろ、どう考えても。
 そんな感じで更に十五分経過。俺がいい加減人間観察にも飽きてきた頃、ようやく飯田が現れた。
「何だ、早かったな。」
「お前、一体何を取りに行ってたんだ? いくら何でも、時間かかり過ぎじゃないか?」
「物自体は直ぐに確保できたんだが、後輩の記事の駄目出しする羽目になって遅くなった。悪かったな。…取りに行った物ってのはコレだ。」
 そう言って飯田は鞄から紙束を引っ張り出す。言ってみれば雑に作った本って所だろう。って、ソレだけ見せられても…。だから何なんだ、ソレは。ま、一応訊いてみるか。
「いや、だから何だソレ。」
「説明してなかったな。新聞部謹製の校内特異人物リスト・今年度版(仮)だ。種族別・学部別その他諸々のランキングもついてるスグレモノだ。」
 オイオイ、そんな物騒な物作んなよ。しかも今年度版って…。去年もやってたって事か?
「で? 何か面白いトコでもあるか?」
 物騒呼ばわりはしたものの、ヤッパリ気になる。ま、人間そんなもんだよな。
「そうだな。オマエもバッチリ載ってるぞ。」
「は?」
 オイオイ。どう言う事だよ、ソレ。
「因みにオマエはレベル4だ。おめでとう!」
 そう言うと飯田は何処から持ってきたのかクラッカー手に取り、鳴らす。周りに居た連中が一様にこっちを向き、一瞬硬直してから何も見なかった事にして去って行く。俺も当事者じゃなきゃな…なんてことを思わず遠い目をしながら考えてしまう。
 いや、今はそんな事を考えるな、俺。そして…現実を直視しよう。飯田は俺がこうしてボーッとしているのは祝い方が足りないからだと勝手に解釈して、駄目押し気味に拍手を始めた。
 …だから勝手に祝福すんなって。思い切り被ってしまった紙テープを払い除けながら、とりあえず抗議する。
「何がどうめでたいんだよ。しかもレベル4って何の事だ。」
「いや、目出度いぞ。何しろ最高峰だからな。ああ、因みにレベル何とかってのは新聞部策定の能力判定基準でレベル1から4まで在るんだが、それが何か? ついでに言っとくと基準が気になるならリストの簡易版を三日後から購買で売るから、その時に買ってくれ。一部二百円。安いもんだろ?」
 拍手の手を止め、どうでも良さげに飯田は言う。
 何か脱力。と言うよりそんな物まで商売に使うなよ。しかも簡易版って何だよ。
「…そんな妙な物、売って儲かるのか?」
「それなりに儲かるぞ。まあ、文化祭で完全版を売るから簡易版は大した売上にはならないけどな。」
 ドコまでもお気楽に、ついでに楽しげに飯田は言う。
 放っとくといつまでも喋り続けかねんな。
「……。」
 仕方が無いので『興味ありません』と目で訴えてみる。しばらく楽しげに飯田は喋っていたが、察したらしくおとなしくなった。
「……。ま、オマエも興味無さそうだしこの件は終いだ。そうそう、オレは帰りにコンビニに寄っておきたいんだが、オマエどうする? 因みに歩きだが。」
「ああ。じゃ、そうするか。」
「それじゃ決定。さ、ホレ行くぞ。」
「ちょっと待てよ。」
 そう言うと飯田は身勝手にもスタスタ行ってしまう。…だから待てって言ってるだろうが。

 二分後。
 そう歩くこともなく学校から一番近いコンビニに到着。飯田は早くも何やら物色中だ。
「何探してんだ?」
「幽霊用使い捨てカメラ。あ、正確にはレンズ付きフィルムか。」
 有るのかそんなマニアックな物。いや、実在するのは知ってんだが流石にコンビニには無いだろ。
 幽体系の亜人(一番有名で人口?も多いのが幽霊だ)は普通どう頑張ってもマトモに写真に写らない。五人で集合写真を撮ったら、写ってたのは三人ってことも…。そんな訳で幽霊が写真にマトモに写ろうとするとソレ専用のフィルムが必要なわけだ。
 ただ、どう考えても需要人口(?)がかなり小さいので、普通のコンビニで売ってなかったはずだ。いや、まずそんなモノを置こうって考えるような粋狂なコンビニがあるのか?
「お、あったあった。コンビニも捨てたもんじゃないな。後は…。」
 オイ、嘘だろ?
 …や、やるなコンビニ。今回は俺の負けだ。
 物色が続きそうな飯田は放っといて、俺は雑誌を立ち読みしてからその辺の物を適当に見て回ることにした。
 と言う訳でコンビニぐるり一人旅、マズは文具コーナーから。シャーペンやレポート用紙に混じって魔術用の羊皮紙が混じってる辺り学生を意識してる…のか? 相変わらず飯田が気合入れて物色中だ。
 次、ドリンク類。品揃えは…と言うと、ジュースがやたらに種類豊富で酒類のバリエーションが異様に少ない。ま、学校近辺ってそんな物だよな。
 ま、それは良いとして、何故か食用の血液が瓶入り・缶入り・パック入りと各種取り揃えてある。しかもヤギ、ヒト、牛(以下略)と種類もヤケに豊富だ。どう考えても異常な気が…。イヤ、ハッキリ言って異常だ。その隣には聖水が置いてある。ヤッパリと言うか、何と言うか血液と隣接してる所だけ売れ残ってるボトルの数が倍だ。血液の方も似たり寄ったりな状況な所を見ると、どうも配置を間違えてるんじゃないか? と思う。
 その次、弁当類。おにぎりのラベルに蜘蛛やら蜥蜴やらの佃煮が入ってるとデカデカと書いてあるのはどうかと思うんだが…。こんな物食べる奴…そう言や魔族連中は結構美味そうに食うよな。どう考えても俺には美味い物だと思えないんだが…。
 あと目立つ物…と言うと、海藻だけがただひたすら盛ってるだけの『海藻サラダ』なんてのもあるな。ドレッシング無しってのが有る意味とても潔いと言うか、漢(おとこ)らしい逸品かもしれない。まあ、食べるのは魚人連中だろうな、多分。
 あとは…食用石板か。定番通りラベルに産地、材質、成分とか書いてあるのは良いとして…。『賞味期限:本日より二万四千年』…いや、ソレってホントに書く必要有ると思ってるのか? ある意味このコンビニ一番の謎かもしれないな。
 そんなこんなで色々見てると、飯田が物色を済ませたらしくビニール袋片手に声を掛けてきた。
「こっちの買い物は済んだ。祐二、オマエは?」
「買うものは無かったから、もういい。」
「じゃ、帰るか。」
「そうだな。」
 と言う訳で店から出る。いつもの通りそのまま店の前に停めて置いた自転車に乗ろうとした所で、ふと気付く。飯田は徒歩だ。
「俺はこのまま自転車で帰るつもりだけど、どうする? 途中まで乗ってくか?」
「いや、遠慮しとく。このまま飛んで帰った方が早いしな。」
 しれっと飯田は言う。飛んで帰る? オマエ、…正気か?
「ちょっとコレ持っててくれ。」
 そう言って肩掛けの鞄を寄越す。? どう言うつもりか解らないが、一応受け取る。
「あと、コレも持っててくれ。」
 といって何故か上着も脱いで寄越す。…一体何をする気だ?
 飯田が上着の下に着ていたシャツの背中の部分は大きく穴が開いている。有翼種の亜人用の物だ。飯田、遂に妄想と現実の区別がつかなくなったか?
 オマエはドコをどう見たって人間種だろ?
 そんなモノ着たって、オマエが空を飛べる訳ない事ぐらい解ってるだろ? な?
 ソレとも頭の中身がどっか別のところに飛んでったか?
「そう言えば、言ってなかったか? オレ、天使だったりするんだが。」
 しれっとそう言ってる間に一対の白い翼を展開。でもって、ゆっくりと羽ばたいて10㎝ほど浮いて見せる。ゆっくりと。
 どう見てもその羽ばたきで浮ける訳が無い勢いで、だ。
 …恐ろしく非現実的な光景。余りに非現実的過ぎて頭が回らなくなってるらしく、気付けば妙に冷静な質問をしていた。
「なあ、思うんだがその羽根は飾りか? 無くても浮けるだろ、じつは。」
「殴るときに叫ぶのと同じだ。あった方がやり易い。無いと結構辛いしな。」
 そう言えば学校でもそんな事を習ったような気がするんだが…。と、そこまで考えてふと驚愕の事実に気付く。
 コイツ、どうやら本当に天使らしい。
 …正直、こいつが天使なら俺大天使くらいに人徳あるぞ?
 てかこの性悪なイキモノが天使?
 オイ、何の間違いだ?
「なあ、そろそろ荷物返してくれるか? いい加減、帰りたいし…。」
「ああ。」
 飯田の一言で、またも呆然としてた所をいきなり現実に引き戻される。とりあえず、言われるままに預かってた物を返す。
「それじゃオレはこのまま帰るから。ココでサヨナラってことで。」
 それだけ言うと、飯田は大きく羽ばたいて夕日の空に消えて行った。

復旧完了。

算術師です。

さて、原稿は部活の偉い先輩にWord Viewer なるものを紹介して頂いて無事開くことが出来ました。

で、原稿を改めて見ました。

…。
……。

えーっと。
こりゃ人様に見せられないですね。

色々実験してたのは確かなんですが…何と言うか、勢いだけで書いただけ、何とも落ち着きの無い文章です。

とは言え何も掲載しないのもアレなので、次のエントリで確か一番高評価だった部分を切り出して掲載と言う形にします。

原稿原稿…。

算術師です。

えーっと。
こうさぎ使いの人 に「こうさぎが原稿完成させて公開してくださいと言ってました」と言われてしまいました。

まぁ、こうさぎなので仕方ありません。

公開するかは別として
現在、原稿ファイルが開けない状態だったりします。

前のPCからデータをサルベージしたのは良いのですが、昔のワードパッドはWord6.0のファイル形式で保存していたんですね…今のはそんな形式開けないとか生意気仰います。昔のPCはキーボード半壊してるわネットへの接続が不可能だわでどうにもこうにもならず。

まぁ、データのサルベージ自体は済んでるので何処か別のマシンで一旦開いてから手直ししないと…。

…このままいくと私の性格上多分公開してしまうのでしょうが、今しばらくお待ちください。

いっそ新作書いてしまうかなぁ…。

文章について

算術師です。

ちょっと今日は色々歩き回ってへとへとです。
まぁ、ちょっと精神的にもへとへとですが。




さて、今日はSNMRさんのBlog26日付の記事の記事よりちょっと文章について考えてみたいかと。

内容纏めてて「こうさぎが書きました」の文言を見つけてしまい、ショックなのですが気にしてはいけません。こうさぎ侮り難し。

さて、今更書いたものを消すのも趣味に合わないのでほぼそのまま掲載します。(変更箇所:最後から2番目のパラグラフの冒頭を「SNMRさん」と書いていたところを「SNMRさんところのこうさぎ」に変更しました)




まずBlogの文章特性について。

まぁ、Blogは時系列に依拠したLogなので時系列を排除すると情報価値が低下するのは止むを得ないでしょう。

Blogを書籍化するのは時系列への依存率と言う観点から見れば10年位前の新聞記事を集めてそのままハードカバーで出版するようなものかと。これでは懐古と言う意味ではアリかもしれませんが、それ以上の意味合いを感じません。

どっちにせよ、時系列に依存している部分が多いので、時系列から切り離された形態(単行本)では情報価値とか面白みとかが希薄化してしまうのだろう、とは思います。




次に文章の難しさについて。

さて、私は昔文芸部に関与してました(部員でした、でなく関与してました、と言うのは後ほど解説します)。まぁ、書いてたのは専らライトノベルでしたが。

何故か良く「お前純文学とか書いてそうなのに」とか言われますが、私は純文学大嫌いです。

私の少ない読書経験からの判断なので、独断なのかもしれませんが純文学、殊に所謂戦後の純文学は高尚ぶってるくせに内容が希薄で退屈で、作者は凡俗を超越した存在であるとでも思い込んでいるような文章が多い気がするのです。

具体的には山田 詠美と大江 健三郎とかが私の嫌いな文体の例だと思っていただければほぼ間違いありません。

で、自意識満載なだけの文章が何でこんなに持て囃されているのだと高校時代(それこそ自意識過剰な高校生そのものですが)思ってしまった訳です。

で、その頃確か川上 稔都市シリーズに遭遇して何故か文芸部立ち上げに関与していた私はよし、ライトノベルだと妙に意気込んで書きました。まぁ、関与してただけで正式部員ではなかったですが。

まぁ、短編何個かと長編書いたのですが受験始まってしまって長編は書きかけで書くの止め。短編はPCのデータ移行中にPCが壊れてデータの藻屑になりました。

で、結局大学入ってから書こうと思っていたのですがいざ再開すると中途半端に出来の良い人工知能のようにフレーム問題を起こして書くのやめてしまいました。

要は、1シーン書くのに

・世界観に無理は無いか
・登場人物に無理は無いか
・登場人物は世界観から逸脱していないか
・登場人物の個性付けは適切か(言葉遣い、挙措)
・登場人物の関連に無理は無いか
・文体の人称はシーンの表現上適切か
・文体は統一できているか
・文体に意図しない乱れは無いか
・文体の書き分けは成功しているか
・文法上の誤りは無いか
・文意が一意に読み取れるか
・意図的で無い誤読を排除できているか
・表現のイメージが表現対象と乖離していないか
・そのシーンは全体から見て必要か
・シーン内での伝達すべき内容は伝達できているか
・伏線の活用は自然か
・その他、不自然さは無いか

…と、こんな感じで自問自答(上記は実例)。
まぁ、「わかる」と「解る」と「判る」と「分る」と「分かる」の違いを本気で使い分けようとか、そんな事もしてました。
で、結局殆ど何も書き出せず、気付けば原稿は放置となった訳です。

なのでSNMRさんところのこうさぎさんの言では無いですが、一貫した形で完結した文章を書き上げられる人たちのセンス(必要な表現の見切りとか配置とか)は凄い物だと感心してしまいます。

さて、書きかけで放置している小説、完結させてやりたいんですが…果たして私に出来ることやら。




2005 03 28 2:27 の加筆修正
本人様の指摘より、第22パラグラフ冒頭の「なので彼の~」を「なのでSNMRさんところの~」に修正。
同じく第5パラグラフ括弧内の「彼の」を「SNMRさんところの」へと修正。

耳鼻科へ。

算術師です。

耳が詰まるわ痛いわで正直やってられん状況だったので、今日は耳鼻科に行ってきました。

行ってみたは良いものの、何かボケ入ってるんじゃ…みたいなご老人なお医者さんで耳の奥を強引にガリガリと器具突っ込んで処置してくださいました。

どうやら耳の中切ってたらしく無茶苦茶痛かったです。
医療系の痛みって、体験する機会が少ない物で慣れなくて嫌になりますね。まぁ、点滴とか注射とかは平気なんですけど。

で、診察結果はと言いますと、真菌症だそうです。
要はカビ生えちゃってるよ、君って事ですね。あと5回ほど行かないといけないそうです。

あの痛い処置をあと5回はしんどいなぁ…とか思う私は我侭でしょうか?

今日はもう病院で色々気力を使い果たしてしまったので更新は出来そうにありません。
真面目な記事を書くと下調べと内容に詰めるのに3時間から5時間くらい普通に時間消費してしまうので、今日はこの辺にて。

明日・明後日辺りに溜まっている記事を纏めて書けると良いなと思います。

嘘について

算術師です。

更新が激しく滞ってます。更新感覚がどんどん開いて行ってるのが申し訳ない限りです。

実家から下宿へ戻ってきた物の、掃除しないと結構拙そうな状況だったので掃除しました。
埃でアレルギーが来てしまうので、騙し騙しゆっくりと ではありますが。

そしてまだ風邪が治りきらず、ゲホゲホ言ってます。
日曜にはUSJ行く予定なのになぁ…。大丈夫でしょうか。誰か健康を私に下さい。




さて、今回取り上げる話題は前回予告通り嘘についてです。

嘘とは何か?

辞書的定義を持ち出すなら「真実ではないことを言うこと、記述すること」な訳ですがそんな事は正直判り切ってるので状況設定しながら考えてみたいと思います。

以下、問題設定に使う出来事(事実)はで記述し、嘘はで記述します。

さて、まず仮に
私は「キリンは魚の一種だ」と言った
とします。

さて、この発言をしたこと自体条件設定上本当です。これも所詮条件なので嘘な訳ですが、その辺を話し出すと今は収拾つかないので後回しです。

さて、この発言「キリンは魚の一種だ」は思いっきり嘘な可能性が高い(実際キリンと言う名前の魚が居るかも知れないですし。私が知らないだけで。)訳ですが、何に引き合わせてそれを判断するかと言えば皆さんの世界認識 であり、嘘かどうかを確認すると言うのは認識の上に作られた脳内世界と引き合わせている事に他なりません。

数学の証明や実験での確認(その他客観的と思われる確認方法)は脳内世界と引き合わせている訳ではない、と言う方もあるかもしれませんが、しかし結局それを正しいと認識してるのは結局脳内世界での話であり、入力が外部世界からの感覚だとしても、結局は脳内なのです。感覚が信頼できるか?はそれこそ回答できません。某映画 じゃないですけど、「真実を明らかにする薬」なんて物があれば話は変わりますが。まぁ、客観的事実と言うのは客観的なだけであって客観そのものでは無いということがお分かり頂ければ幸いです。

まぁ、要するに私達の嘘だ本当だと言うのは実は脳内世界(感覚からの入力フィードバック含む)との整合性があるか否かの問題で、実は正しさなんてのは共同幻想 とも言える(もっと言えば各人が共同幻想だと信じている)のかも知れません。だから、嘘のような事実に遭遇した時私たちはこう言うのでしょう。

嘘だろう?

と。
まぁ、大体の場合は感覚からのフィードバックで再構成された脳内世界と嘘のような事実とが一致するのでどうやら真実らしいとなる訳ですが、そうで無い場合はまぁ脳内世界の再構成を拒否して「それは嘘だ」と言うことになります。

まぁ、ガリレオ・ガリレイを宗教裁判に掛けた人らが好例だと思います。

…と、書いててこの考察ってカント『純粋理性批判』 の劣化版焼き直しじゃないかと気付いてしまってショックです。
中々昔の人は凄いことを考えている物です。勉強も兼ねて哲学書を本気で読み直すべきかも知れません。

さて、と。




追補

話が前後している上に複数話題を一気に取り上げる愚を冒してしまいますが、関連性があるので10の質問 の問8「数理矛盾」について考えたいと思います。

「この文章は嘘である」と書かれた紙がある。

これは設定なので設問側からは事実としますとしか言えません。

お手元に紙のある方は紙に「この文章は嘘である」と書いて事実にして頂くか、想像の中にでも「この文章は嘘である」と書いた紙を用意して検討してください。

さて、「この文章は嘘である」の「この文章」とは即ち「この文章は嘘である」という文章です(以下、幾らでも同形反復できるので省略)。
まぁ、丁度「私は正常である」と言うようなもので「この文」自体にはこの文が正しいかどうかを確認する術がありません。using_presureさん が回答で一言「決定不能です」 と仰っていましたが正にそんな感じですね。

が、然し敢えて嘘か本当かを決定したいと思います。

嘘であるという仮定をしても結局この文は正しいと言うことになります。
しかし、嘘であるかどうかを決定出来ないと言うことは事実を述べてはいないので嘘を述べており、この文は事実である。(まぁ、嘘を事実以外を記述することと定義すればですが。)
と言う訳で私はこの文自身は正しいことを述べていると判断します。



2005 04 25 9:48 の加筆修正

wikipediaのページアドレスが文字化けする模様なので、ページアドレスを修正